クォリティ委員会  緊急情報 '02.11.1更新

クォリティ委員会では国内のみならず、国際美容外科学会あるいはアメリカの美容外科、ヨーロッパの形成外科・美容外科関係の情報を元に現在知りうるレベルにおける美容外科に関わる薬剤や物質あるいはプロテーゼなどについての安全に関わる情報を提供しています。皆様がより安全に美容外科の施術を受けるための情報です。

●AMAZINGEL は夢の物質ではない、むしろ人間にとっては害毒
日本では最近プチ整形なる言葉で注入法が盛んに行われておりますが、日本では過去にも同じようなことが流行したことがありました。それはシリコンを鼻や乳房に注射し、鼻を高くしたり、乳房を大きくしていたりしたのです。しかしながら、これは一時的には効果があるのでしょうが、その後シリコンが体内に残存することによって多くのトラブルを引き起こしたのです。そうすると皮膚を含めてシリコンを切除しなければならず大きな傷跡を残すことになります。ここ20年の形成外科にはこのシリコンを切除するという仕事が非常に数多くありました。それがやっと最近になってその問題を抱えた方達が少なくなってきたところなのです。ところが時代は繰り返すのか、最近話題になっているプチ整形などに用いられている物質の中に同様な問題を引き起こす可能性のあるものがあります。これがハイドロジェルという物質でAMAZINGELという名前で販売されています。
AMAZINGELは各種注入物質の1つとして、中国やロシアなどで製造されている製品で、国別にあるいは製造会社あるいは販売会社などにより、AMAZINGELの他にもアクアマイドジェル、マジックジェルなどいろいろ紛らわしい商品名で売られています。この製品の効能書きにはシワなどに対する補充療法の他、乳房の増大にも鼻を高くすることにも安全に使用できるかの様に書いてあります。しかし実際にこれらを用いて乳房の増大などを行ってきたロシアでは、その物質注入による健康被害が多数発生し、その解決には外科的手術による完全な切除求められ、なおかつその手術後は巨大な変形を残しております。このような事情からロシアとしては人体へのこの使用を全面的に禁止する処置をとっているところです。日本でも最近この物質によるトラブルが出始めています。注入物質は吸収されるものを用いれば、約6ヶ月に1度注入しなければなりませんが、その分たとえアレルギーを起こしてもそれが吸収されるとともに治まってきます。この手間を省く為に永久に残る物質を注入しようとすると、ひとたびトラブルを起こせば完全切除を余儀なくされます。シリコン注射と同じ轍を踏まないように、注入法を受ける方々はこのようなことに十分注意し、医師にどの様な物質を使用するかを確認する必要があります。

●CMCバッグはフランス及びヨーロッパ各国で使用禁止
日本では乳房増大術の為にプロテーゼを用いることは正式には認められておりません。しかしながらプローテーゼを上回る結果を他の方法に求めることは不可能なのが現状です。諸外国では十分な安全性テストを行った上で認可を取り、そのうえで使用が許可されております。正式な認可がない日本でプロテーゼによる乳房増大術を受ける方は、医師に十分な説明を求め、細心の注意を払って手術を受けるべきです。最近、雑誌等の広告に乳房増大術にCMCバッグが他のプロテーゼよりも優れていると紹介されている例を散見します。また、実際にこの件で我々の会員のところにも問い合わせがございます。しかしこのCMCバッグは少なくともフランス及びヨーロッパ各国でその使用が停止されています。バッグの内容はハイドロジェルと呼ばれる物質で出来ていますが、この物質の人体への影響は未だ定かではありません。この他にもいくつかの問題点があって、ヨーロッパほぼ全域では販売そのものが止められている状況にあります。もしこのバッグを埋めて不測の事態が発生すれば、大変な健康被害が発生する事がございますので特に御注意下さい。

●シリコンジェル乳房の安全性テスト
アメリカ、イギリス等では次のような専門家グループや政府調査期間によるシリコンジェル乳房の調査研究が行われている。

■U.K. Independent Review Group (イギリスI.R.G.)
 www.silicone-review.gov.uk

■National Science Panel (アメリカ国立科学委員会)
 www.fjc.gov/BREIMLIT/SCIENCE/summary.html

■Institute of Medicine (アメリカ医学協会)
 www.nap.edu/catalog/9618.html

※ いずれのサイトも調査報告を閲覧可能

上記調査機関の報告は、シリコンから成る、またはシリコンを充填した人工乳房は、膠原病に対して、いかなる重大な危険性も与えないとしている。また授乳は安全に行え、人工乳房を持つ女性の子供に及ぼす、2世代の影響はないと結論づけている。

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