鼻の美容外科

外鼻の形態を整えあなたの外貌を改善するための手術を正式にはRhinoplastyと呼びます。この手術は不要なものは取り去り、必要なものは加え、曲がっている鼻は真っ直ぐにしていきます。この手術でもし不足分を補う場合には、鼻中隔軟骨や耳介軟骨といったご自分の体の一部を利用する方法の他に、他に代え難い理由があれば人工物、主としてシリコン性のプロテーゼが用いられます。

●受診に際して
受診の際はあなたが鼻をどうしたいのか、どこが気に入らないのか、率直に先生にお話下さい。鼻は顔面の正中にあってちょっとした曲がりやハンプといわれる鼻背の突起、あるいは鼻の全体的な高さなどが気になるものです。そしてそれが顔面の中で一定のハーモニーを持っていることが必要で、先生はきっとあなたが気にしていることが“本当に鼻の問題なのか、それとも顔のバランス上の問題”なのかを判断して下さると思います。

●何歳ぐらいであればこの手術を受けられるのでしょうか?
 どんなことを考えたらいいのでしょうか?
鼻の美容手術は顔面骨の成長が終わる女性であれば15?歳、男性であれば15歳頃から可能になります。この年代のお子さまがこの手術の希望を持っていることがわかった時の親の気持ちはそれなりに理解しているつもりです。こんな時、単に反対するのではなくそのお子さまがすでにそれなりに社会的生活を営んでいること、場合によってはその子が自信を持つために、この手術が必要な場合があるかもしれないことを気遣い、注意してお話を聞いて下さるとよいと思います。
鼻の手術自体は年代に関わらず、いかなる年代の方にも
成人後であれば可能です。そしてその手術があなたに自信を与えるのであれば手術は良い適用となるでしょう。ただし長年一緒につきあってきたあなたの鼻には、一種の”格“が既に生じていることもお考え下さいまして、ご自身を含め周囲にも自分の気持ちを理解していただく必要があるだろうと思います。このような際にある程度、判断材料となる事項を書き記しておきます。

●シリコンインプラントは安全か?
シリコン製のプロテーゼは、もはやかなり長期に渡って使用され、無理な鼻背の延長や鼻の高さを求めなければ比較的安定して長期に鼻背にとどまっていることは知られています。しかしながらこのようにかなり無害なものであったとしても異物は異物です。このことはもしシリコンプロテーゼを使用される際には、よく理解されると共に、担当の先生とご相談になる事項だと思います。

●整鼻手術
鼻にかかわる問題は単に高さや鼻背の形態を整えるだけではありません。鼻尖の形態を整えたり、鼻翼の形を整えたり、各種のものが考案され用いられています。また鼻背の顔面に対する傾斜角や、鼻背にあるハンプと呼ばれる骨性の突起を取り去り鼻の形を全体としてまとめあげるような手術も用意されています。日本人の鼻はあぐらをかいた鼻背の低い「だんごっ鼻」と呼ばれてきましたが、最近の鼻はよく発達していて昔には目立たなかった軟骨や骨の変化を修正し、顔全体の中にバランスを整えて構築するようないわゆる整鼻術が必要な場合も数々みられています。時には鼻の長さを数mm短くしながらハンプを除去し、鼻骨骨切りを行い鼻全体の大きさを小さく見せる、このような手術も数多く行われるようになってきました。もちろん鼻孔の中を狭くしたり、鼻尖の形を整えたりする手術もあります。

●男の鼻と女の鼻
手術によって起こる変化がいかのものであるかを判定するひとつの重要な手がかりとして、男っぽい鼻と女っぽい鼻の区別があります。男鼻と女鼻を区分している最も重要な点はひとつには外鼻全体のボリュームです。当然のことながら大きい鼻は男性、小さい鼻は女性となるでしょう。そして鼻背の形態としてはどちらかと言えば凸面になるのが男性的で、凹面になるのが女性的であると言えます。このこととも関連しますが鼻根点の高さは男性では女性よりも高くなる傾向があります。これらの諸点は鼻をデザインする上で重要な位置を占めている事項です。

●鼻の手術で入院は必要ですか
あれやこれや考えて相談してその結果が鼻にシリコンプロテーゼを入れることになった場合、この手術は局麻で十分です。術後外鼻にテープを少々貼るくらいで帰宅することができるでしょう。これ以外の鼻の手術の中にも、鼻尖形成や鼻翼・鼻孔の縮小など、日帰りでできる手術は数多くあります。ただ、外鼻全体の形を整える整鼻的な鼻骨の骨切り術を伴う手術にあっては全身麻酔下でおこなわれるのが一般的で、入院の日数はともかくとして外鼻に鼻スプリント、もしくは鼻ギプスが約10日前後置かれることになります。
傷跡は残りますか
多くの鼻の手術は鼻孔の中から行われますので、目立つ傷が残ることはまずありません。例外的にその先生の好みによって鼻柱を横断する切開が加えられ、そこから鼻尖の修正手術が行われる場合がありますが、この傷も時間と共にフェイドアウトし目立たないものになります。

●副作用や合併症
ご自身の組織、例えば骨や軟骨などを用いている限り鼻の手術で問題を起こすことは大変まれなものになります。しかしあくまでも手術は手術ですから、いかに経験があるものが行っても何らかの不確実性があることはお断りしなければなりません。ですから可能な限りよく経験を積んだ当会の会員から手術を受けることをお奨めしています。シリコンプロテーゼを用いた場合には、シリコンといえども人体にとってはあくまでも異物であることに配慮して下さい。手術の種類によっては、腫れや皮下出血が生じることもあります。

●どのような結果を期待していいか
いろいろな理由から鼻の手術を受ける方は数多くいらっしゃいます。そして多くの方が新しい外貌に満足され、元気に毎日を送っていらっしゃいます。ただしこの手術それ自体があなたの人生を一変させるといった非現実的な考えは持たないで下さい。この手術を受けることによってあなた自身が自信を持ち活気に満ちた生活をすることであなたに人生にプラスになることを願いながら手術は計画され施行されています。そして特に重要なことは鼻はあくまでも顔の一部で、顔全体のハーモニーの中で考えられるべき問題であること、さらには手術を受ける際にあなたの精神的な安定は大変重要な問題だと思っています。


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