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眼の美容外科は二重の手術、「埋没法は簡単だけど消えてしまうのでは」「切開法は腫れるし傷が残る」こんな話はよく聞くことだと思います。そして本当はどうなんだろうと疑問に思っているのではないでしょうか。ここではこれらのことに少し説明を加えた後、受診に際して必要な事柄を述べておきたいと思います。
| ●日本人の瞼 |
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日本人の瞼の特徴は蒙古襞を持っていることです。そして白人種に比べれば分厚い脂肪に富んだ瞼となるでしょう。そして白人に比べれば日本人の額は低く、頭蓋骨の形も違っています。二重の元になる上瞼の溝そのものは表面解剖学的に上眼瞼溝として上眼瞼の眼瞼部皮膚と眼窩部皮膚の間の移行帯の中に存在する溝のことを指します。これに関して人種の差はありません。日本人は時にこの上眼瞼溝が消失し、もしくは目立たずあるいは著しい蒙古襞によってこの溝が眼を開ける(上眼瞼筋を挙上)ときに上眼瞼にシワとして認められない例があります。これらを一重、そしてこの溝が存在していたとしても開瞼時に二重の幅が認められない例を奥二重といいます。そして開瞼時に一定の重瞼の幅を睫毛の上に認めるものを二重瞼と言っています。いろいろな方法でこれらの瞳の発生頻度を調べて参りましたが、おおよそ一重ならびに奥二重の人口と二重の人口の割合は日本では半々と考えられています。このことは日本人にとって一重瞼も二重瞼もそれぞれ正しい解剖学的な構造なのだとみるのが正しいでしょう。 |
| ●どうして二重が好まれるのか |
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実際に二重を一重にする手術が皆無と言うわけではありませんが、圧倒的に一重を二重にする手術が眼に関する手術の大部分を占めています。ではなぜなのかを考えてみると、一重の瞼は我々日本人にとっても時に陰険な印象を与える可能性があること、いろいろな眼の化粧品は基本的に外国から流入されたものが多く、そしてこれらの化粧品が瞼の薄い二重構造のはっきりした瞳に対してより有効的に作動することなども関係しているのでしょう。そして二重瞼の人と一重瞼の人を比べた場合、二重瞼の人の方が瞼そのものの厚みが軽快で目元がさわやかに見える可能性が高いことも一重から二重へ変える手術が求められる理由のひとつなのだと思っています。でも同時に涼しい凛々しい一重の瞼も大切な存在です。 |
| ●一重から二重 |
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一重から二重に変化させる手術ではまず二重の元になる上眼瞼溝を作成することになります。この上眼瞼溝の表面解剖的な位置は、前にも述べたように眼瞼部と眼窩部の皮膚の境にある移行帯、おおよそ3mm程の幅の中のいずれかの位置になります。この位置から大きく逸脱した二重を創ることは解剖学的に不自然な上眼瞼溝が作成されたことになります。 |
| ●埋没法 |
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埋没法ではこの作成に上眼瞼挙筋と上眼瞼後部の皮膚の裏側を埋没して縫合線とする総称名です。この方法によって上眼瞼溝そのものは作り出されることになると思います。そしてこの手術が終わったあと確かに眼は二重になるでしょう。しかしよく考えてみれば二重であるためには恒に上眼瞼挙筋の短縮によって生じた開瞼時に一定の重瞼幅を睫毛の上に残さなくてはならないことにあります。ただし、多くの一重の方においては上眼瞼の皮膚はどちらかと言えば多めですから、せっかくできあがる重瞼の線は睫毛と重なり、せっかく二重の手術をしたのに奥二重でしかないといった現実もあるのではないかと思います。このことを考えて作成される上眼瞼溝を解剖学的に許される範囲内よりも高い位置に設定することが時々行われているようですが、この方法によって創られる上眼瞼溝は異常な位置にあるため、確かに開瞼時に一定に二重の幅は確保されたとしても不自然な感じの瞳が作り出される可能性もあるでしょうし、その手術結果も不安定なものになるはずです。一重の瞼と二重の瞼の間には単に上眼瞼溝が存在するか否かの他に、蒙古襞の問題や瞳そのものの厚さといった特徴的ないろいろなものを解決しなければならない例も多々あるものです。このように考えてくるとお解り頂けるように埋没法の最もよい適用は、日によっては二重になるといった安定しない二重を固定するといった場合に用いるのがよい適用となるのだと思います。このような瞼においては二重になれる要素を数々持っているからだと思います。もちろん埋没法で蒙古襞の修正をすることはできません。その上あくまでも糸で縫合されているということはむしろ仮止めされているという状態に近いので、長期の結果では消失する場合もある方法と言えます。 |
| ●切開法 |
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切開法ではもし必要であれば余分な皮膚を切除し、上眼瞼溝の位置を正常の範囲内にとどめていても開瞼された場合に二重の幅を確保しながら一重を二重に変化していくことが自在にできます。さらに蒙古襞の修正も同時に行うこともできますし、もし必要であれば脂肪をとることによって眼瞼を薄くすることも可能です。これらのことをよくお解り頂けたとしたら二重瞼に対する本当の手術は切開法なのだということがお解り頂けるかと思います。切開法の欠点として、眼瞼部に残る傷のことがよく挙げられますが、もしこの切開線が正しく移行帯の中に置かれ、かつ丁寧に縫合された場合において当初多少目立っていた傷であっても急速にフェイドアウトしほとんど目立たない傷跡になることは古くから知られているところです。 |
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