理事長挨拶|一般社団法人 日本美容外科学会 JSAPS

日本美容外科学会(JSAPS)についてabout JSAPS

理事長挨拶Chief Director's greeting

理事長・大慈弥裕之

一般社団法人 日本美容外科学会理事長
大慈弥(おおじみ)裕之
福岡大学医学部 形成外科学 教授

「安全、安心な美容医療を目指して」

 質の高い美容医療は、人生を豊にすることができます。
 我が国の美容医療の歴史を顧みると、必ずしも安全な医療だけではありませんでした。過去には、パラフィンやワセリン、シリコンオイルなどの非吸収性物質を用いた注入による豊胸術や顔面の若返り治療が行われてきました。これらは、当時、肉質注射や人工脂肪と呼ばれ、最先端医療として宣伝されていました。しかし、時間が経つと体に異物反応が生じ、様々な有害事象が出現しました。

 このような背景の中、美容外科の基礎となる形成外科学会が1958年に発足しました。新しくできた形成外科では、美容医療施術後のトラブルの患者さんも多く治療してきました。1978年には美容外科が標榜科となり、主に自費診療として美容医療が提供されています。

 本学会は、英語名をJapan Society of Aesthetic Plastic Surgery (JSAPS) と呼び、形成外科を基盤とした学会です。「美容外科に形成外科は必要ない」という方もいますが、私たちはそうは思いません。体に侵襲を加える医療では、どのような治療でも一定の割合で合併症が生じます。その合併症を最小限に留め、最大限元にもどすには、形成外科で培った再建外科の知識と技術がぜひ必要になります。美容医療においては通常の医療以上に、患者さんを不幸な事故から守るための体制が重要になるのです。また、科学的根拠に基づいた医療を実践することも、美容医療の安全性と有効性を確保する意味で必要になります。

 本学会は、日本の美容医療の質を高め、発展させるための取り組みを長年にわたり行ってきました。具体的には、1)学術活動・国際交流をとおしての美容医療レベルの向上、2)注意喚起や実態調査などの美容医療に関する情報発信、3)美容外科専門医の育成、4)美容医療、自由診療に関する行政との連携、です。

 今後、これらの活動をさらに促進させ、関連学会とも連携して質の高い美容医療が社会に根付くよう、努力する所存です。ご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。